作家近況


近況報告(2006/2/21)

郊外で生活するようになって、すぐそこのパリも遠のいてしまいましたが、このところ一寸いたキッカケもあってまたパリに出掛けるようにしています。パリは奥深く、建物ひとつとってみても複雑で簡単には捉えきれない。だから描きがいがあるとも言えますが、とにかく今はあまり多くのことは考えないで、まずはシテ島・サンリュイ島を描こうとしています。このあたりはすでに一度は描いた構図が多いのですが・・・・・全く同じ場所でも、決して同じではない。時の流れとともに風景の対象物も生死があり、ちゃんと呼吸している。だからそこに再び描く意味を感じている。そんなきょうこの頃です。
                   2006年2月    吉岡和紀  

近況報告(2005/8/1)
 残暑お見舞い申し上げます。
 イールド・フランス。パリ地方、セーヌ、オワーズ、マルヌ川、そしてその支流に囲まれた台地を見れば、確かにフランスの島に見えてきます。
 フランスもまた日本と同様夏。そしてバカンスシーズンでもある。交通量が減少し、商店などもお休みが多くなる(昔ほど休まなくなっているが)とにかく世間の空間が広がり、のんびり生活できる点は悪くない。ただこの時期、道路工事なども多く、下手すると近くの写生現場になかなか行き着けなかったりする。それから電車賃など値上げのチャンスだったり……何事も全て良いと言う訳には行かないようです。
 私はこのところ主にブージィヴァルを描いています。家から5〜6km、つまりパリの西20余km。モネー、ルノワール、シスレーなど多くの画家達が絵にしていて、まだ少しは魅力を残していると思いつつ、すでに2ヶ月ぐらい通っている次第です。この町のキャッチフレーズは印象派の町と明言していて、その名のホテルもありです。
                             2005年8月     吉岡和紀